Q. 働きたくありません。どうすればいいですか?

A. 1000万円を貯めましょう。

 

【解説】

今の世の中、人はお金が無いと生きていけません。

 

家賃、光熱費、食費、携帯代など、ただ生きているだけで、何もしなくても毎月数万円の生活費が必要となります。

 

お金を手に入れるためには様々な方法があります。

 

 ①働く(サラリーマン、自営業、アルバイトなど)

 ②人を働かせてお金をもらう(専業主婦(主夫)、親のすねかじり、愛人、ヒモなど)

 ③投資する(株式等の売買による利益や配当収入を得るなど)

 

①は普通に就職して毎月お給料をもらう方法です。

起業したり家業を継ぐなど、自営業で働く場合もあるでしょう。

 

②は人を働かせてピンハネする方法ですが、相手に嫌われて関係が途絶えてしまったり、自分の良心が咎めるため、継続してお金をもらい続けるには「相手に好かれる才能」や「鈍感さ」など、生まれ持った特殊な才能が必要となります。

 

③の投資については、まず株式やビットコインなど、値動きの激しいものの売買で利益を出すには、これまた特殊な才能と運が必要です。

 

「大きく上がるものは大きく下がる」のが常であり、普通の人が安易に手を出せばまずカモにされるだけなのでおすすめはできません。

 

また株式の配当収入でそれなりの利益を上げるためには、年間数パーセントという利幅の性質上、少なくとも数百万~一千万円程度の種銭が必要となるため、まずはその元手を稼ぐところから始めなければいけません。

 

やはり、①の普通に働く方法に落ち着くことが多いのではないでしょうか。

 

ここでは普通に働く場合を考えます。

しかし、いつまでも働くのは辛いので、まとまった金額を貯めてリタイアするとします。

 

さて、一体いくら貯めればよいのでしょうか。

 

最低限の生活費として、月に10万円必要と仮定すると、1年に120万円必要です。

計算を簡単にするために1年に100万円とすれば、

10年で1千万円、

20年で2千万円、

30年で3千万円。

 

現在30歳の人は、80歳までの生活費を賄うとして、5千万円が必要となります。

 

ここで、あまりに大きな数字だと貯金を始める前から心が折れてしまうので、もう少し狙えそうな目標貯金額に落としてみます。

 

まず、年金で生活が賄えるものとすれば、65歳まで生活できればいいので3500万円で可能です。

 

次に、実際に大きな金額を貯めるには何年もかかるので、リタイア開始は40歳とすれば、40歳から65歳までの25年間×100万円の支出なので、合計2500万円でOKです。

 

また、完全にリタイアしてしまうと社会との接点がなくなり精神衛生上良くないことや、外に出ることが減って運動不足になってしまうことから、完全リタイアではなく時短勤務で細々と働く「セミリタイア」を目標とします。

 

時短勤務は正社員に比べて給料は下がりますが労働日数や労働時間が少なく、正社員よりもノルマや責任が小さいため、精神的負担が軽いというメリットがあります。

 

仮に週3日、時給900円で1日5時間の時短勤務をした場合、

900円 x 5時間 x 3日 x 4週 = 54000円の収入が毎月入ることになります。

 

つまり、毎月10万円ではなく5万円あれば足りるため、

セミリタイア前に必要な貯金額は2500万円から1250万円まで下げることができるのです。

 

色々考えてきましたが、ひとまずセミリタイア資金を「1000万円」に設定しましょう。

 

普通のサラリーマンが毎月の給料をコツコツ貯金して1000万円という大金を貯めるには資金管理能力を磨かなければならず、逆に言えば1000万円を達成できた人ならば、1250万円を達成するのも時間の問題といえるでしょう。

 

あとは毎年の貯金イメージですが、現在30歳の人が40歳でセミリタイアする場合、1年で100万円貯金すれば10年で達成できます。

 

「定年まで働かなきゃいけない…」ではなく「あと10年でセミリタイアだ!」と考えれば、少しは気が楽になるのではないでしょうか?

 

結局、魔法のように「一発当てて遊んで暮らせる方法」なんて現実にはありません。

 

宝くじを買って数百万分の一の確率に賭けるのも、現実的ではありません。

 

毎月の固定費の見直しから始めて支出を減らし、資金管理することで、何年もかけてコツコツ貯金を増やし、堅実にセミリタイアを目指しましょう。

 

参考:

・宝くじの当選確率

 https://camatome.com/2013/06/takarakuji-1tou-tousenkakuritsu.php